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裏庭からスピカ

基本は雑記、ときどき小説の話……をしたい。

スルツェイ

スルツェイ島、1963年海底火山の噴火により出現した世界でいちばん新しい陸地です。そんなことはWikipediaを読めば書かれていますが、個人的には『絶対に行けない世界の非公開区域99~ガザの地下トンネルから女王の寝室まで』をおすすめしたい。

この本に載っている99の場所は半数以上が軍事施設ではありますが、それ以外でも興味深いところが多い。「コカ・コーラのレシピ保管庫」「燃え続ける町セントラリア」「地雷原バスクール」「スバールバル世界種子貯蔵庫」「人口の新首都ネピドー」などなど。ちなみに日本からは伊勢神宮のみ。字面だけで飯が食えそうなこのテンション、伝わりますでしょうか。

 

話題はスルツェイに戻ります。People In The Boxの歌である「スルツェイ」がもう、好きで好きで。ラスト30秒は本当にたまらない。たまらなさすぎる。アルバム『Family Record』だと次が「JFK空港」という珠玉の流れよ。昇天必至。

そんなわけで、私は週末にあるPeople In The BoxのLIVEをめちゃくちゃ楽しみにしているのです。遠足前の小学生男子にも勝っていると思う。

桃色季節到来告げて

EROな記事かと思った方には大変申し訳ない。5月、それはジロ・デ・イタリアの季節。ロードレース界において三大グランツールのひとつに数えられるビッグレースです。そのリーダージャージのマリア・ローザ(ツール・ド・フランスでいうところのマイヨ・ジョーヌ)がピンク色ですので。

こんなタイトルにしたのはナンバーガール「透明少女」をこの頃よく聴いていたせい。星野源アジアンカンフージェネレーションもカヴァーしていたのね。名曲よな。

 

イタリアという国は非常に面白い。かつてのサッカーブラジル代表を指した言葉に“バグンサ・オルガニザータ(混沌と秩序)”というのがあるが、これはそのままイタリアにも当てはまるんじゃないかって思います。カトリックの総本山、シチリア島という一地方の暴力組織でありながら組織犯罪集団の代名詞になったマフィア。

古くはローマ帝国、後にもヴェネツィアフィレンツェのような強力な都市国家を生み出したかと思えば、近世ではひたすら諸外国に蹂躙されるばかり。とにかくイタリアにはいろいろな顔がありすぎる。

架空のイタリアを描いた物語ではありますが、相田裕GUNSLINGER GIRL』も好きですよ。マンガ好きなら一度はぜひ。

気になるあの子は第五列

タイトルに深い意味はない。浅い意味さえない。

最近、下斗米伸夫『ソビエト連邦史』を読んでおりますが、そこで頻出する語句がこの第五列。要はスパイ、対敵協力者のことですね。元々はスペイン内戦で反政府側によって使われたのが始まりだとか。第五列なる響きは中二的パワーワードって感じがしますねー。

 

ソビエト連邦の歴史って、20世紀の主役といっていい国にもかかわらず案外知られていないんじゃないでしょうか。それは多分に情報公開が厳しく制限されていたからなのでしょうけども。

まあ、「同志の敵は同志」って展開が延々と続いていくわけで。読んでいて麻痺してくるほどに。

 

ここで話は明後日の方向に飛ぶ。

よのっしーなるゆるキャラをご存じだろうか。2001年、さいたま市に合併された旧与野市非公認のゆるキャラです。与野解放戦線を立ち上げたよのっしーの存在を知ったのは、バックドロップシンデレラの「市長復活~さいたま市ヨリ与野市ヲ解放セヨ~」を経由してですね。

もしTwitterを始めたらよのっしーは間違いなくフォローする。あいつの固定ツイート「(ゆるキャラグランプリに)勝とうと思えば勝てた」の破壊力よ。

同志よのっしーに栄光あれ!

ピアノマン

話題としてはちょっと遅れていますが、今回の本屋大賞を受賞した作品は恩田陸蜜蜂と遠雷』でした。ちなみに前回が宮下奈都『羊と鋼の森』、どちらも未読ではありますがまずタイトルがいいですよね。淡々としていながらリリカルな。

 

蜜蜂と遠雷』の主人公はピアニスト、『羊と鋼の森』は調律師と違いはあるものの、いずれにも共通するのはピアノです。

こちらはノンフィクションですがT・E・カーハート『パリ左岸のピアノ工房』が非常に素晴らしかったのもあり、音楽を題材とした作品にはどうしても大きく期待をかけてしまいます。新川直司四月は君の嘘』も好きですとも。

 

で、タイトルの“ピアノマン”を思い出した。イギリスの浜辺で倒れていたスーツ姿の男性が記憶喪失でありながらも見事なピアノ演奏を披露した、というあれですね。

いつ頃だったっけ、と思って調べてみたら2005年。もうそんなになるのか。

そしてその後の話を知ってがっかり。お芝居的な嘘をつくにしても、せめてピアノを弾けないと成り立たないんじゃない?

裏切り者から再び英雄へ

プロ野球が開幕して二週間、広島カープは今年も好調なようですね。特別どのチームのファンというわけでもありませんが、今はもう引退されている前田智徳モデルのバットを持っているのもあってカープの調子は気になります。

なかでも昨年セ・リーグ優勝の立役者だった新井貴浩、燃え尽きてしまったんじゃないかと心配しておりましたけどまったくの杞憂だったようです。凄い選手だ。

 

2016年は「裏切り者が許された年」である、と私は考えています。広島カープ新井貴浩、そして海の向こうのNBAクリーブランド・キャバリアーズに帰ってきたキングことレブロン・ジェームス。二人が出ていったときはそりゃもう叩かれていました。レブロンなんかユニフォームをファンに燃やされていましたし。本人にしてみたらあの光景は辛すぎる。

けれども一度は離れたチームに戻ってきた彼らは、獅子奮迅の働きによってそれぞれチームを優勝に導いたわけですから。広島は惜しくも日本一には届きませんでしたが、キャブスは球団史上初となるファイナル制覇まで成し遂げたのです。

新井とレブロンの共通項はこれだけじゃない。二人の出身地はそれぞれ広島とオハイオ、つまりチームの本拠地ですからね。それゆえファンの愛憎も並大抵のものではなかったのでしょう。

そんな出来過ぎの物語のようだった2016年は終わった。2017年、NBAはもうすぐプレーオフに突入します。キャブスが王座を守るか、ウォリアーズが奪還するか、それともスパーズやセルティックスが来るか。

 

とりあえず、レブロンが両手を広げた巨大バナーは格好よすぎる。生で見たいねえ。

もちろん新井のバット投げも最高だ。絵になる男たちですよ。