裏庭からスピカ

基本は雑記、ときどき小説の話……をしたい。

裏切り者から再び英雄へ

プロ野球が開幕して二週間、広島カープは今年も好調なようですね。特別どのチームのファンというわけでもありませんが、今はもう引退されている前田智徳モデルのバットを持っているのもあってカープの調子は気になります。

なかでも昨年セ・リーグ優勝の立役者だった新井貴浩、燃え尽きてしまったんじゃないかと心配しておりましたけどまったくの杞憂だったようです。凄い選手だ。

 

2016年は「裏切り者が許された年」である、と私は考えています。広島カープ新井貴浩、そして海の向こうのNBAクリーブランド・キャバリアーズに帰ってきたキングことレブロン・ジェームス。二人が出ていったときはそりゃもう叩かれていました。レブロンなんかユニフォームをファンに燃やされていましたし。本人にしてみたらあの光景は辛すぎる。

けれども一度は離れたチームに戻ってきた彼らは、獅子奮迅の働きによってそれぞれチームを優勝に導いたわけですから。広島は惜しくも日本一には届きませんでしたが、キャブスは球団史上初となるファイナル制覇まで成し遂げたのです。

新井とレブロンの共通項はこれだけじゃない。二人の出身地はそれぞれ広島とオハイオ、つまりチームの本拠地ですからね。それゆえファンの愛憎も並大抵のものではなかったのでしょう。

そんな出来過ぎの物語のようだった2016年は終わった。2017年、NBAはもうすぐプレーオフに突入します。キャブスが王座を守るか、ウォリアーズが奪還するか、それともスパーズやセルティックスが来るか。

 

とりあえず、レブロンが両手を広げた巨大バナーは格好よすぎる。生で見たいねえ。

もちろん新井のバット投げも最高だ。絵になる男たちですよ。