裏庭からスピカ

基本は雑記、ときどき小説の話……をしたい。

たぶんエイジングの話

男子、女子というフレーズに対象年齢はあるのか。婚活パーティーの主催者が「今日の参加者は男子が多くて」などと言っているのを聞いて違和感を覚えたことはあります。「さすがにもう男子女子って年齢でもないんじゃない?」と。

ですが飲食店でよく見かける女子会プランを使って、おばあちゃんたちが同窓会を開いている姿にはとてもほっこりします。昔を懐かしんで少しでも気持ちが若返るのならそれは素敵なことでしょう。プライベートな時間においては別に何歳でも男子・女子でかまわないんじゃないかね。少年少女のハートはいくつになっても持ち合わせているものですから、きっと。

そんなわけで男子会を開きたいと思う今日この頃。いかにも女性好みな空間のイタリアンで肉系ばかり喰らう男子ども、もしこのような輩を見かけることがあったとしても、そこは温かい心と冷たい眼差しとでスルーしていただきたい。

 

当初は熟成肉や熟成寿司について何か書こうと考えていたのに、まったく違うものになってしまった。まあ、よくある話です。

肉に関してはドキュメンタリー映画『ステーキ・レボリューション』や、本ならマーク・シャツカー『ステーキ! 世界一の牛肉を探す旅』あたりが面白いかと。流行りのドライエイジングビーフについても相当詳しく描かれています。

これからどんどん暑くなりますし、がっつり肉! もいいんじゃないでしょうか。

愛し愛されラブホテル

「なんか……リゾートでのんびりしてえ」などとたまに思ったりするわけですが、ふと気づきました。リゾートホテルとラブホテルって造りが似てないか、と。

都市部のラグジュアリーなホテルの経営母体がラブホテルグループという例(ただしHPを見てもわからない)もありますし、アーバンリゾート的なホテルも親和性が高いんじゃないかねえ。もちろん違いも大きいのですが。

そもそも海外には、日本でいうところのラブホテルがほぼ存在しないそうな。ならクールジャパン的にラブホ文化を発信していけば、各国の若者たちに受ける可能性は低くないんじゃないでしょうか。車か家か、の二択しかないとしたらさすがに厳しいよね。

 

今回、ブログを始めてから10回目となる記事でした。読まれているブログってだいたいが「何らかの知識を得られる」もしくは「あるテーマにおける意見表明(尖っているとなおよい)」なんだなあ、と感じます。

そうと認識しつつ、日記のなり損ないでしかないスタイルを当面は続けていくつもりです。披露できるほどの知識はなし、主張するほどの意見もなし。

ふわっとした文章がいくつか積み重なっていけばそれでよし、なのです。今のところ。

瀬戸のシータ

1988年に開通した瀬戸大橋、もうすぐ30周年にもなるんですね。久しぶりに車で渡る機会があり、ようやく『村上海賊の娘』を読み終えたところだったので非常にタイムリーな眺めでした。あんな島だらけのところで縫うように船を進ませるんですから、そりゃあ操船技術も尋常じゃなくなるってもんでしょう。

私は瀬戸内海沿岸で生まれ育った人間ですので、太平洋や日本海を眺めるとあまりに島がなさすぎて不安になってきます。何ですかね、無島不安症候群? ややニュアンスは異なるが「人は土から離れては生きられないの」を地でいっとりますな。

 

それにしても「もし『村上海賊の娘』を映像化するなら」と空想してみた場合、実写だと配役の難易度がめちゃくちゃ高そうです。特に眞鍋七五三兵衛。もう一人の主役と言うべき、あの人間離れした陽気な豪傑をいったい誰が演じられるのだろうか。

個人的には照英くらいしか思い浮かびません。

スルツェイ

スルツェイ島、1963年海底火山の噴火により出現した世界でいちばん新しい陸地です。そんなことはWikipediaを読めば書かれていますが、個人的には『絶対に行けない世界の非公開区域99~ガザの地下トンネルから女王の寝室まで』をおすすめしたい。

この本に載っている99の場所は半数以上が軍事施設ではありますが、それ以外でも興味深いところが多い。「コカ・コーラのレシピ保管庫」「燃え続ける町セントラリア」「地雷原バスクール」「スバールバル世界種子貯蔵庫」「人口の新首都ネピドー」などなど。ちなみに日本からは伊勢神宮のみ。字面だけで飯が食えそうなこのテンション、伝わりますでしょうか。

 

話題はスルツェイに戻ります。People In The Boxの歌である「スルツェイ」がもう、好きで好きで。ラスト30秒は本当にたまらない。たまらなさすぎる。アルバム『Family Record』だと次が「JFK空港」という珠玉の流れよ。昇天必至。

そんなわけで、私は週末にあるPeople In The BoxのLIVEをめちゃくちゃ楽しみにしているのです。遠足前の小学生男子にも勝っていると思う。

桃色季節到来告げて

EROな記事かと思った方には大変申し訳ない。5月、それはジロ・デ・イタリアの季節。ロードレース界において三大グランツールのひとつに数えられるビッグレースです。そのリーダージャージのマリア・ローザ(ツール・ド・フランスでいうところのマイヨ・ジョーヌ)がピンク色ですので。

こんなタイトルにしたのはナンバーガール「透明少女」をこの頃よく聴いていたせい。星野源アジアンカンフージェネレーションもカヴァーしていたのね。名曲よな。

 

イタリアという国は非常に面白い。かつてのサッカーブラジル代表を指した言葉に“バグンサ・オルガニザータ(混沌と秩序)”というのがあるが、これはそのままイタリアにも当てはまるんじゃないかって思います。カトリックの総本山、シチリア島という一地方の暴力組織でありながら組織犯罪集団の代名詞になったマフィア。

古くはローマ帝国、後にもヴェネツィアフィレンツェのような強力な都市国家を生み出したかと思えば、近世ではひたすら諸外国に蹂躙されるばかり。とにかくイタリアにはいろいろな顔がありすぎる。

架空のイタリアを描いた物語ではありますが、相田裕GUNSLINGER GIRL』も好きですよ。マンガ好きなら一度はぜひ。